第13話 実は本格恋愛小説でした

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第13話 実は本格恋愛小説でした

 惑星破壊の容疑で現行犯逮捕された吉村さんと裁判長であったが、 どことなく晴れ晴れとした顔である。大きな達成感に浸っているのだろう。 感極まりすぎて奴らの肘から卵黄が漏れているが、見なかったことにする。 いや、待てよ。その卵黄で奴らに祝福のケーキを作ろうではないか。 近所の吉村商店で、スポンジケーキ、砂糖、生クリーム、 トーテムポール、ブラックホールを調達し、作業に取り掛かる。 が、おかしい。材料がどんどん消えていく。 腹が立ったので、すぐに病院に向かい、腹を座らせる大手術を行った。 手術料としてトーテムポールを渡したところ、 受付嬢は飛び上がって嬉しがり、そのまま大気圏へと突入した。  あれ、前回も宇宙に行ったよな? 作者もネタ切れか? とりあえず宇宙行かせとけば面白いだろうって魂胆が見え見えなんだよねー。 まあ、どうせ俺は脇役だから関係ないけど。 と、中年の患者がうるさいので、ブラックホールで吸い込んだ。 一方その頃、受付嬢は太陽系からまさに脱出しようとしていた。 すると、ホワイトホールから出てきた中年と衝突。 二人は恋に落ち、やがて結婚。胸キュン。
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