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第14話 ザ・ギャング・オブ・平和主義
あの俺の一言が世界を変えてしまうだなんて、
この頃の俺は夢にも思わなかった。
とある朝、鮫肌せんべいを食べ、盛大に口内出血を起こした俺が
テレビを見ていると、信じ難いニュースが流れた。
「速報:吉村良男さん、裁判長さんにノーベル平和賞授与」
As soon as I heard the news, I burst out laughing. I am God.
あまりに驚きすぎて、英語で感想を述べてしまうという失態。
これは夢かもしれないと思い、あらん限りの力で自分の頬を引き千切った。
死ぬほど痛い。
ここで画面が表彰式の映像へと切り替わる。
あれ、いない。奴らがいない。遅刻かなと思った矢先、
男二人が暴走族も顔負けの爆音を鳴らしながら、
黒光りする艶やかなボディの三輪車を漕いで入場。
会場の冷笑をものともしないその心意気。文句無しの0点。
そして、授与直前に、またもや速報が。
「速報:ノーベル平和賞授与 前代未聞の人違い」
〆§ΔЖ¶щ¨‰♪@Ψξ☆√η∂Бд±◆仝◎φ¥∬Ξ↑ЙЮゝΧ
驚きが限界を超え、新たな言語を創造してしまった。
あと今更だが、裁判長って本名だったのか。どうでもいいねぇ!
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