第18話 市川さん vs 裁判長(後編)

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第18話 市川さん vs 裁判長(後編)

 いよいよ三番勝負も最終戦。3本目は『流星群キャッチ』。 実に良い。これは経験者などいるはずがないので公平なはず。 「あ、私、流星群初段ですよ」 そんな驚愕の発言をかましたのは市川さん。 声のした方を振り向く。いない。え、なぜ? どこ? 貯金額は? 「800万円ーーー!」 この叫びとともに天空から市川さんが降り注ぐ。  一方その頃、裁判長はメンタリスト50人とティーパーティーを催していた。 どちらかと言うと参加したくない。 市川流星群が肉眼で観察できるようになった頃、 ようやく裁判長も上空の異変に気が付いたようだ。 だが、こんなときでも奴は準備体操を欠かさない。 かかと外し、腹式倒立、デスフェザーソード、東大寺改築、屈伸と 順にこなしていく。ラインナップを見て思うことはただ一つ。 屈伸は最初にやりなさいよ。かかと外しちゃったら、やるとき痛いでしょ。 気を遣える大人な俺を尻目に、流星群キャッチの構えをとる裁判長。 白目を剥き、唇を震わせて急降下する市川流星群。勝負の行方やいかに。 2人が触れ合った一瞬で、辺りは眩い光に包まれた。 発光が落ち着くと、そこには1つの人影が。残ったのは……ん、誰? そいつの顔は市川さん、髪型は裁判長譲りのパンチパーマ。まさか……!?
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