第2話 料理教室に行こう

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第2話 料理教室に行こう

 起床、ここはどこだ? アフリカの奥地か。現実逃避で二度寝する。 起床、ここはどこだ? アラスカの極地か。あまりの寒さに三度寝する。 起床、ここはどこだ? あ、家か。今までの流れで四度寝する。 起床と就寝を繰り返すうちに、右腕が鉄パイプになっていた。 今日は5月5日 こどもの日。少し遅いクリスマスプレゼントだ。  忘れていたが、今日は料理教室に行く日じゃなかったっけ。 そう言えば、前日の夕食を思い出してくるように言われたはず。 豚肉と男爵芋のバター醤油ソテーだった気がする。 あ、汁なし味噌汁だ。うっかり。急いで支度を済ませなければ。 クローゼットを開けると、そこには大量の唐揚げ。異臭の原因はこれか。 一件落着。ティータイムとしよう。 グレートディバイディング山脈・ドラケンスバーグ山脈・比叡山の湧水を ブレンドし、常温で三日寝かせた至高の天然水をいただこう、などと 考えているうちに完全にゾンビに包囲されてしまった。 望むところだ、かかってこい! すると、巨大隕石がゾンビを全員押し潰した。勝利。
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