612人が本棚に入れています
本棚に追加
第2話 料理教室に行こう
起床、ここはどこだ? アフリカの奥地か。現実逃避で二度寝する。
起床、ここはどこだ? アラスカの極地か。あまりの寒さに三度寝する。
起床、ここはどこだ? あ、家か。今までの流れで四度寝する。
起床と就寝を繰り返すうちに、右腕が鉄パイプになっていた。
今日は5月5日 こどもの日。少し遅いクリスマスプレゼントだ。
忘れていたが、今日は料理教室に行く日じゃなかったっけ。
そう言えば、前日の夕食を思い出してくるように言われたはず。
豚肉と男爵芋のバター醤油ソテーだった気がする。
あ、汁なし味噌汁だ。うっかり。急いで支度を済ませなければ。
クローゼットを開けると、そこには大量の唐揚げ。異臭の原因はこれか。
一件落着。ティータイムとしよう。
グレートディバイディング山脈・ドラケンスバーグ山脈・比叡山の湧水を
ブレンドし、常温で三日寝かせた至高の天然水をいただこう、などと
考えているうちに完全にゾンビに包囲されてしまった。
望むところだ、かかってこい!
すると、巨大隕石がゾンビを全員押し潰した。勝利。
最初のコメントを投稿しよう!