第7話 狂気の団子屋

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第7話 狂気の団子屋

 ある日、自宅に小包が届いた。送り主は……吉村良男。 まさか吉村さんなのか。 「そうだよ!」 背後から奴の声が。 振り向くと運命の悪戯か、奴の鼻と俺の鼻が擦れて出火した。 すかさず吉村さんが油をかけて消化……できるはずもなく大炎上。 俺の闘争心も大炎上。死んでもらう。 奴の足元めがけて泥爆弾を投げる。 が、泥爆弾ではなく、泥団子だった。譲れぬこだわり。 さあ、泥団子を補充しなければ。団子専門店に足を運ぶ。 「いらっしゃいませ」の声と同時に八つ裂きにされた。 だが、耐える。全身に仕込んだ漢字ドリルのおかげだ。 しかも、刺された衝撃で持病のヘルニアが完治したようだ。ありがたい。  帰宅するや否や死んでもらう。 奴の胸元めがけてミニトマトを投げる。見事命中。 互いに手を取り合い、喜びのサンバを踊る。 踊り疲れたところで死んでもらう。 奴の顔面めがけて今度こそ泥爆弾を投げる。 しかし、俊敏な動きで華麗にかわす吉村さん。さすが元双六世界王者。 泥爆弾がダメならと接近戦に持ち込もうとしたそのとき、 クローゼットが開き、唐揚げの雪崩に巻き込まれた。ジューシー。
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