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野上陽菜 ⑥
それから三人で出かける事が多くなった。
陽菜は学が美咲の事を好きにならないかと心配したが、そんな事もなく平和な日々が過ぎ、陽菜も美咲に貰った化粧品をきちんと使い、今まで以上に美容に力を入れていった。
「菜花、最近、生き生きして、なんだか綺麗になったな」
鏡の前で手入れをしていた陽菜を鏡越しに学が覗き込んだ。
「え!?本当!?」
あまり褒めない学に褒められて、陽菜が頬を赤らめた。
「うん、惚れ直した」
学は陽菜の髪にチュっとキスを落とす。
「じゃあ、同期と飲みに行ってくる」
そういうと、学は家を出た。
!!
なにあれ!?
今までそんな事言われたことなかったのに!!
嬉しさのあまり菜花は耳まで真っ赤にしながら、今起こったことを美咲に電話で報告した。
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