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プロローグ 春日井美咲
私は春日井美咲。
私は幸せ者よ。
だって前世の記憶を鮮明に覚えているから。
だから、二度と同じ間違いは起こさないわ。
二度とね。
私には愛する人がいたの。
それは、それは、幸せな日々。
幸せすぎて、日々が怖いほどに…。
そんな事を思ったからかしら…?
「ただ、むしゃくしゃしたから」と、貴方は無差別殺人に、私の愛する人を巻き添えにし、殺したの…。
そんなことってある?
むしゃくしゃしたんだったら、自分だけ死ねばいいのに…。
そうすれば、この醜い世界から逃れられるのに。
どうしてそうしてくれなかったの?
どうして、私の大切なあの人を殺したの…?
私は貴方のことが憎くて憎くて憎くて…。
そんなことを思いながら死んでいったからなのかしら。
神様は私に素晴らしいプレゼントをくれたの。
一つ目は『何度死んでも転生できる』ということ。
二つ目は『努力すれば努力するだけ、結果が私に返ってくる』ということ。
普通の人は、努力したからって100%自分に返ってくる訳じゃないでしょ。
でも、私にはある。
勉強すればするほど知恵はつき、
運動すればするほど、体力がつき運動神経はよくなる。
美を追求すれば、女神のような容姿にだってなれてしまう。
それに良い人にみられたかったら、そのように振る舞えば、みんながみんな私を天使のように扱ってくれるし、
ダイエットしてる人を見たら笑っちゃう。
だって私には必要ないから。
そんな事言ってる私は、最低最悪の人間だって思うでしょ?
でも、それは違うわ。
だって私は努力してるから。
才能なんてないわ。
ただ、他の人たちより、少し努力した時の見返りが大きいだけよ…。
私は神様からのこのプレゼントを最大限に生かして、貴方に会いにいくわ。
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