はじまり

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 それからすぐに高校入学して、先程電話した近くのコンビニの面接を行ってから独り暮らしとして最初の家、マンションの一部屋を借りて住むことにした。 両親の仕事は少し裕福な位置にあったため、お金の心配はそんなに心配なく平和に暮らしてました。 でも、学校とバイトに慣れて二ヶ月、春過ぎて夏に入ろうとしている梅雨の六月中頃に一つの衝撃がありました。  彼女が働ける時間は平日は夕方、土日祝日は昼からいたんだが起きたのは夕方だった。 いつものように化粧して、バイトしていた仕事の一貫である品物を棚に置いておく一人の青年が彼女に近づいてきたんです。 「あの…風邪薬って……置いてないですか?」 そう言われて振り向いてみたら今にも倒れそうでぜえぜえと息を吐いていた。 明らかに熱38度持ってそうだった。 「少々お待ちくださいませ。今お持ちしますのであちらのお席の方でお待ちになってください」 あちらの席というのはここに食べるためにあるイートインっていう場所がある、そこに先程の彼に一方的ではあるが無理の承知で行かせた。 その間に彼女は慌ただしく彼の目的の商品と裏にいる店長に声をかけたら、彼もカメラで見ていたので理由は察してくれてすぐに先程の青年の元に二人で戻った。 案の定、青年は一番手前の席で項垂れるように倒れ込んでいた。 その様子を見て一瞬意識を失ったのではないかと焦ったけどうわ言で「はやく……」と溢していたので意識はまだ残っていた。 けれど、ここはコンビニ一人の客にいつまでも二人でいるわけにいかず潤州は持っていた商品を店長に渡してからレジに戻ることにした。 理由は二つある。  一つはレジの前に列が出来そうだなと判断して直ぐ様戻った。  二つは距離である。先程は離れていたのと目眩で自分の顔を見られなかったから欠点をバレずに済んだことに少しホッとした。 一応、化粧はしてあるけれども時間的にそれが落ちる頃合いだったのだ。 (早く終わってくれないかな…)とこの時ばかりはそう思ってしまった。  そして、案の定彼女の読みは当たり慌ただしくなりながらも至極丁寧に素早く応対していった。
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