みぃちゃんとわたし

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 それから、たくさんの日時が過ぎた。大きなおなかをした、みぃちゃんが家に帰って来た。ボーイフレンドも一緒に来ている。  嬉しかったのに、わたしは普段通りすました顔でツンとした。淋しかったとか、嬉しいとか、悟られてはいけない。みぃちゃんを捜し歩いたことは、誰も知らない事だから。 「みぃちゃん、ただいま。あ、またここで寝てる」  私のお気に入りの場所は、古いCDデッキの上。ここは特等席のお昼寝場所。みぃちゃんがCD聴く時、困らせていた記憶がある。ここにいると、みぃちゃんが何時もわたしを抱いてくれたから。だからわたしは、何時もここでみぃちゃんを待っている。 「ああ、この子が噂のミルクかぁ。真っ白で可愛いなぁ。ねえ、みぃちゃん?」  驚いた。みぃちゃんの方を向いて、優しい顔をしたボーイフレンドが話しかけた。彼もみぃちゃんって呼んでいるのね。そう呼んでいいのは、わたしだけなのに。  そう思っていたら、ボーイフレンドが私の毛を撫でた。思いのほか優しい手で心地よかった。でも、心まではゆるさいからね?  
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