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Ⅱ
しょうもない外面を守るために、家族を犠牲にする。
ダメだって分かっているのに、他人に自分の醜い部分を見られたくなくて、カッコつけてしまう。
その度に後悔して、もう止めようと反省する。
でも、それを生かせない。
簡単に根っこが変わらないから。
なんで、なんで、なんで、私がこんなにも我慢を強いられるのか、
私はいつもそう。
他人に気を使って、他人を立てる。
我慢して、自分の意思を隠して、他人との対立を避ける。
それを優しいと形容してくれる人もいる。
けど、本当は怖いだけ。臆病なだけ。
他人に嫌われるのが怖い。
要らないヤツだって言われたくない。
ここにいたい。
きっと、周りには寡黙とか、大人しいとか、真面目とか、そんな風に思われている。
間違っちゃいないけど、それは本当の私じゃない。
でも、みんなそうだ。
本当の自分でなくても受け入れてもらえたら、真実を隠して、相手に合わせる。
そうしないと社会として成り立たないから。摩擦ができるから。
それを咎めることができる人なんて、いないんだ。
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