神宮寺四郎の新春

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 俺は、豪邸探偵神宮寺四郎だ。今は、新春の真っただ中、そんななか、Yシャツに、丈が縮んだパンツに、革靴という情けなくも涼しげな格好で鼻水を垂らしていた。勝利の余韻には、スーツの上着でもひっかけたいが、鼻をすすってくしゃみの一つでもしたい気分なので、まあいい。  すると、次の瞬間。暴走車だ!軽トラの運転手が、いい気分で直進してくる。俺は、危険を感じ、わきに体を持っていく。  軽トラは、俺がよけるひとつ前の角を曲がっていった。
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