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「痛いなぁ、離せよサーニン」
「お前が素直になれば離すよ」
そう言うとオフィーリアの前に
アンジーを連れて行く
お互いに顔を合わせる二人
「今日、何本目?」
「え~と…あっ」
いきなり煙草を取り上げる
「身体に悪いわよ!」
「でも、それさっき
点けたばかりだから…」
取り上げた煙草を口元に返す
「いいの?」
「灰をばら蒔かないでね
道に生えてる草花たちが
可哀想だから…」
アンジーの瞳をじっと見る
思わず目を反らしたアンジー
後ろを向き空を見るオフィーリア
「じゃあ、エイダの所戻るね」
そのまま振り向きもせず歩きだす
その後ろ姿を見つめるアンジー
「そんなに見つめると彼女に
穴が開くわよ」
「パム、別に見てないよ
俺、あっちで煙草吸って来る」
オフィーリアとは反対の方向に行くアンジー、なぜか笑うパム
「何が可笑しいの?」
なぜかクスクス笑うパムに訊ねる
「だって、アンジーったら
顔赤くしちゃって…」
笑顔のまま三人を見て答える
「赤くなるって変なの」
パムを見て言うマックス
「まったく、素直じゃないから」呆れた様子でアンジーが走り去った方を見ながら言うサーニン
「フーちゃんは、彼女はアンジーのことどう思ってるのかしら?」
笑顔から不安気な顔で聞くパム
「わかんない、フーちゃん
みんなに優しいし…」
パムを見ながら言うマックス
「でも、アンジーには誰よりも
大切な人だよ
あいつが大変な思いをしてる時に側に居てくれたのは彼女だから」
力強く答えるサーニン
「グレアムはどう思ってるの?」
黙ったまま話しを聞いていた彼に訊ねるパム
「僕にもわからないけど、でも
ひとつだけ言えることはあの二人
お互いに信頼してるってこと
それだけは間違いない…」
真っ直ぐに自分の家を見ながら
きっぱりと言ったグレアム
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