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「その頃かな…可愛い四人の男の子に会ったのは…」
思いだしながら話すオフィーリア
「えっ!?」思わず顔を見合せる
サーニンとマックス
助手席のアンジーに話しかける
オフィーリア
「何回落ちても、どんなに傷だらけになっても一歩一歩踏み出せたのは何故なんだろうね?
自分の為だけなら諦めてしまう、でも、誰かの為なら頑張れる」
「きっと、そいつは
イヤだったんだよ足手まといに
なるのがね🎵」
腕を組み真正面を見据えてボソッと言うアンジー、運転席のグレアムがチラッと隣を見た
そんな二人をじっと見ながら話しを続けるオフィーリア
「彼ら、別れ際に言ってくれた
今度会うときは友達だって!
そして四人一緒に光に向かって
駆けて行ったのよね
ほんと、嬉しそうに!
あの頃の私、いろんなことで
動けずにいた…
一歩も踏み出せず止留まっていた
だから彼らに聞いて見たかった
どうしてそんな風に進んでいけるのか、昇りきった階段の上から
何がみえたのか…でもね結局は
自分で乗り越えていかなきゃ何の解決にもならないんだけどね」
少し寂しげだが口元には笑みを浮かべ話すオフィーリア
「いろんなことって、どんなこと?まっ、話したくないなら
言わなくてもいいけどね」
相変わらず真正面を見据えたまま
優しい口調のアンジー
「大丈夫よ!解決済みだから」
明るい口調で答えたオフィーリアそんな彼女に無言のアンジー
「なんとか踏み出せたから
一歩前進ってとこかな」
彼女の方に顔を向けるアンジー
「何年もかかって一歩前進って
ずいぶんのんびりだね🎵」
「ゆっくりあせらず、のびのびと
これが私のモットー
人と比べても仕方ないしね」
満面の笑みでアンジーを見た
「フーちゃんは
フーちゃんらしくか」
マックスが楽しそうに言った
「いけない?」
身を乗り出してマックスを見ながら言うオフィーリア
「フー姉さまらしいよ」
笑いながら言う
「あら、珍しい
誉めてくれるんだ!」
こちらを見ている目を見つめ返して答える、二人の間に割り込んだマックスがおどけて訊ねる
「ねぇ、フーちゃん
ボクたちこれからも
ずっと友達だよね?」
アンジーからマックスに目を移し
「最初に約束したじゃない」
力強く言うオフィーリア
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