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一人庭に来たアンジー
周りの木々を見回し一ヵ所を見る
トンネルのように緑の木々に覆われた先に古い家がかすかに見える
「アンジー」
サーニンが走ってやって来る
後ろからグレアムとマックス
「すっかり準備できてるね」
「あいつ、張りきってたからね」「うん、フーちゃんと一緒だったから余計にね!」
「フーちゃんと一緒ね…」
優しい笑みを浮かべアンジーを見つめるグレアム、そして彼を呼ぶ「アンジー、もう時間だよ
フーちゃんたち呼んでくれば-」
その声に三人を見たアンジー
「どうして俺が呼びにいかなきゃ
ならないんだよ!」
拗ねたような口調で答える
「文句言ってないで呼んでくれば
いいだろう」サーニンが言った
「はいはい行きゃあいいんだろ」
不満気な態度のまま歩きだした
「あいつ、変わんないよな」
呆れ顔のサーニン
「でもね、学校ではあんな態度は
しないけど…」
庇うように言うマックス
「外面がいいのは昔からだろ」
そう言い切るサーニン
「グレアムはどう思う?」
ボンヤリと庭を見ていたグレアム
「グレアム…?」
心配そうに顔を覗くマックス
「だからアンジーのこと…」
そんな話しをしていると賑やかな声が聞こえて来る
みんなが揃いパーティーが始まる
愛する人たちに囲まれた幸せな時間はあっという間に過ぎていく
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