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「フーちゃん」
結婚式が終わり着替え終わった
エイダが彼女に声をかける
パーティーの後片付けをする
オフィーリアと四人
「みんなもありがとう」
そう言って一礼するエイダ
幸せが身体中から溢れている
「フーちゃん」
もう一度彼女を呼ぶエイダ
その声の方に歩くオフィーリア
「次はあなたの番よ!」
そう言うと持っていたブーケを
彼女に向け投げる
「えっ…?」
一瞬動きが止まり空中に浮かんだ
ブーケを見る、それを受け取ろうと走り出すオフィーリア
あわてて手を伸ばしたとき
「もらった!」
一瞬早く誰かがブーケを受け取る
「はぁはぁ…」息切れする声
目の前にブーケを持つアンジー
「ちょっと、ひどいじゃない!」
「なにが?」
「エイダが私にってくれたのに…」仁王立ちでアンジーを見る
まだ少し息切れしながらも口元に笑みを浮かべ彼女を見つめた
「返してよ!」
アンジーを睨み右手を差し出す
「嫌だね、俺が受け取ったから」
「ブーケは女の子のものよ」
「へぇ、そうなの?
でもさ、どう見てもハンサムな俺さまの方が似合ってるだろ!」
「アンジーのバカ!」
彼の気障な態度にムカつき怒って
走り去るオフィーリア
その後ろ姿を愛しげに見つめる
ーだって、ブーケを受け取ったら
結婚しちゃうって言うだろ
だから…
わかってる、俺のわがままさ…ー
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