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「ほら、どうするの?
フーちゃん怒っちゃったわよ」
呆れた様子で彼を見るエイダ
「知らねぇよ!」
ブーケを持ったまま立つアンジー
「お前、相変わらずガキだなぁ」
「うるさいなぁ!」
サーニンに言われ不機嫌な態度
「そうだょ、フーちゃんに優しく
してあげればいいのに…」
マックスにまで厳しい事を言われ
ますます不機嫌になる
「あらあら、どうしたの?」
みんなの所へ来たパム
不穏な様子に心配そうに訊ねた
「あのね、アンジーが…」
マックスが説明する
「まぁ、それは大変ね」
チラッとアンジーを見たパム
「俺は悪くねぇよ!」
そう言うと手に持っていたブーケをエイダに差し出す
「はい、これやっぱりエイダが
持っていた方がいいよ」
「えっ…でもそれはフーちゃんに」
「フー姉さまよりエイダに合う」
差し出されたブーケを前に戸惑う
「ブーケがどうしたの?」
両手一杯に花を抱えたレティシア
「ブーケ、フーちゃんにあげようと思ってるのにアンジーがね」
「だって、このブーケ…
エイダのイメージだから
ねっ、そうでしょ?」
レティシアを見て言うアンジー
「そうね、確かに彼女をイメージして作ったわよ」
「そうだよね、だったら…」
改めてエイダを見る
「じゃあ、この花でもう一つ彼女のイメージに合うの作るわ」
抱えた花を見て言うレティシア
「えっ?いいんですか…」
「この花たちもこのままじゃ明日には枯れてしまうだけだわ」
「じゃあ私も手伝います
フーちゃんにもだけど、私たちの
為にお祝いしてくれた人たちに
お礼に渡したいわ」
「ふふ、それはいいことだわ」
そう言うと抱えていた花を庭の
テーブルに広げた
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