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「グレアム~」
緑のトンネルの向こうからする声
そして元気よく駆け寄って来る
「マックス、どうしたの?」
彼の後ろにはアンジーとサーニン
「だって、なかなか戻って来ないから…エイダも心配してるよ」
「ごめんね心配かけて
僕はもう平気だから」
いつもの様子に安心したマックス
「エイダにもそう言ってよね」
「そうだね、彼女やおじさんにも
心配されてるみたいだもんね」
そう言ってまた家を見た
「大丈夫よ、エイダもおじさまも
グレアムがひとりぼっちじゃないことわかってるからね」
家を見つめる彼の後ろ姿に声をかけるオフィーリア
「ひとりぼっちじゃないって
そんなの当たり前じゃない」
マックスが不思議そうに言う
「ふふ、そうね」
楽しそうに笑うパム
「何が可笑しいの?」マックスが訊ねる、サーニンもパムを見る
「あなたたちは、もうすっかりと
クレーマー家の子どもでしょ!」
オフィーリアの言葉に笑顔のパム
「うん、確かにそうだよね」
笑顔で頷くサーニンとマックス
「お前だって、そうだろ!」
彼の腕を掴み聞くサーニン
ニヤリと笑いながらサーニンの手を払い煙草に火を着けるアンジー
「お前なぁ、そういう態度ばかりだと嫌われるぞ!」
呆れた様子のサーニン
そんな二人を見てなぜかクスクス笑いだしたグレアム
「どうしたのグレアム」
「何でもないよマックス
ても、何か用があるんじゃあ…」
「ああ、そうだった!」
そう言うとアンジーの腕を掴み直しオフィーリアの前に押し出す
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