1/1
前へ
/13ページ
次へ

 ホラー小説を読んでいた。怪異の種は山奥の特殊な花から現れるというオチだった。 「ほんとかなぁ」 「当たり前だのクラッカー」  隣のベッドには先に就寝した妻。独り言に返事したのは、結婚前に亡くなった父のおどけた声だった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加