カウンセリングの予約

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カウンセリングの予約

それから5日後、結果報告をするためカウンセリングの予約をとった。 会社には、健康診断の結果通院が必要になったと伝えたら、仕事中に必要があれば通院しても良いと言われた。 本当はもっと早くいきたかったが、予約が埋まっていた。要件を伝えれば時間を空けてくれるのではと思ったが極秘と言われたのでしぶしぶ了承した。 時間になりカウンセリングルームに向かった。 そこには前回同様の黒いスーツの男が2人座っていた。 「お久しぶりです。お待ちしていました。その後訓練はいかがですか?」 ぼくは「一応やっては見たんですが、成功できてるかわからないんですが。 どうもやり方がわからなくて、念じてみたんですがやりかたはあっていますか?」 そういいながら、訓練の成功したと思う日付の書いてある紙を渡した。 黒いスーツの男は紙の内容を確認しながら 「はい、さすがですね!その通りです。 まずは単数の人をコントロールする練習をしましょう。意識を集中し相手に言い聞かせるんです。 はじめはやっていることは単純ですが、時間もかかり疲れるでしょうが徐々に慣れていきます。 成果は5日で8回ですね、はじめてにしてはとても素晴らしいですね!では今回は8000円ですね、念のため成功しているかを確認しますので、報酬のお渡しは2か月後になります。」 「えっ。すぐにはもらえないんですか?できればもっと早くもらいたいんですが。」ぼくが尋ねると、 スーツ姿の男は申し訳なさそうに 「実は、今までにうその申請をした人がいまして、それ以降訓練をし成功していたかどうかを、町中の防犯カメラから検証することになりました。 また、お役所業務ともありお金のかかわる申請には時間がかかるんです。」 当てが外れてしまった。この数日訓練がてらパチンコに行っては大負けをしてしまった。 スーツ姿の男は「ところで次の訓練に進みますか?それともレベル1を続けますか?」 「次に進みます。どんな内容ですか?」ぼくは言った。 「ありがとうございます。レベル2は「座っている人を立たせる」です。前回の応用ですね。動いていない人をコントロールする練習です。 レベル1を練習しつつレベル2を行うとコツがつかみやすくなります。無理はしないであなたのペースで行ってください。ではまた次回宜しくお願い致します。」 ぼくは慌てて「あの、今回の件の報奨金っていくらですか?」 「あ!すみません、説明が漏れてましたね。一回5000円になります。」と言った。 思った以上に報奨金が高くて驚いた。このままレベルを上げていけばよい収入になりそうだ。 「わかりました。がんばります」ぼくはそういい勢いよくドアを飛び出した。
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