親父の唄

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 親父  見つけてしまったあのノート  そこに書きかけの文見て思ったこと  やっぱ自分はあんたの子なんだと  家庭支えるために就職した仕事  定年過ぎた今も続けていること  やりたいことはもっと違ったんだろうこと  親父  夢ばかり追う子どもでごめんな  謝ってすむ問題じゃないな  こんな子どもでゴメンな  あんたの夢壊してゴメンな  きっと生まれてきたことが間違いかな  そんなこと言ったらきっと怒るかな  親父  あんたのような生き方はできない  誰かのために生きれる自信がない  尊敬してない  なんて思っていない  夢を追うことがすべてじゃない  それを背中で語るあなたが嫌いじゃない  ああ親父  やっぱあんたの子で良かったなぁ  だから長生きしろよなぁ  ばあちゃんを置いていくのだけはやめろよなぁ
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