地球最期のastronaut

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そして二人は再会するのだろう。 「I have been waiting.」 声が聴こえて顔を上げた。 壊れそうな青色の球体が、 燃え尽きそうな赤色の熱の塊と共に彼女の瞳に映って、 その手前に僕がいる。 浮かべた星の欠片が目の前を通り過ぎた後、僕らは抱きしめ合う。 何光年もの時間は、息をする間もなく消えてゆく。 降りゆく星も、消えてゆく。 そして僕らも、消えてゆく。 ふたりで、消えてゆく。 彼女は、変わらない笑顔で僕を見つめた。 「ずっと待ってたよ、宇宙飛行士さん」 金銀光る星に囲まれた宇宙の果てで再び訪れた、星降る夜に。 幾つもの物語が、夜空に浮かんでいる。
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