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一緒に片付けを済ませ、わたしは洗い物、なっちゃんはローテーブルを拭いてくれた。
そしてまた、ローテーブルに向かい合わせに座った。
なっちゃん、正座してます。(笑)
『バイトの話しだけど…。』
「うん。」
『実は、華澄の誕生日に、旅行に連れて行きたくて…。それで、シフト増やしてました。』
「えっ!旅行…?」
『旅行って言っても、近場の温泉とか、遊園地とか…それくらいだけど…。華澄も自由に出掛けられるようになったし、わたしの車もあるし。どうかな?って…。』
「なっちゃん…。」
照れた時の癖、鼻先を擦る夏美さん。
「じゃあ、それならそうと、言ってくれたらよかったのに。」
『いや、それじゃあさ、サプライズにならないでしょ?その…喜ばせたかったから…。』
“イケメンで可愛いって何?
はぁ……。わたしの彼女サイコー。”
「もう!分かった。で、一体何処に連れて行ってくれるの?」
『それはね……』
なっちゃんが話してくれたのは、隣県の、大型遊園地もある高原のリゾート地。
既にいくつかホテルはリサーチしてくれているらしい。
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