空白の時間 ~華澄side~

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「お酒は大丈夫。わたしすぐ酔っ払っちゃうから…。話しを聞いてもらえるだけで充分だよ。」 アイスティを一口。 「またそういうこと言う…。彼氏の言い付け、こんな時まで守る??本当健気だね…。」 「うんうん…。」 今日はバイトもなかったので、友佳の家で三人で女子会。 スーパーで買い込んで来た、お惣菜やお酒で、プチ飲み会だ。 「でもさ、そこまでバイト漬けって、何でだろ?何か欲しい物とかあるのかな?」 「うーん…。どうだろ?聞いてないけど…。」 “いつか同棲する時の為の貯金……。 これは、わたしもしてる。毎月。 でも、それ以外に、何故そんなにお金が必要なんだろう? なっちゃんは、何も話してくれない。” 「まぁ、わたしの話しはもういいから。二人は、ほら…飲んで飲んで♪」 「そう…?」 「じゃあ、飲んじゃう?」 「飲んじゃおう!」 二人は笑顔で、ペースを上げ飲み始めた。 一人になりたくなかったわたしは、二人と一緒にいるだけで気が紛れた。 いろいろ、考えなくて済んだ。
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