空白の時間 ~華澄side~

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9月初旬。 来週から大学が始まる…その数日前。 梓が泊まりに来た。 その日は、中番でコンビニのバイトだったので、梓がコンビニまで迎えに来てくれた。 「華澄お疲れ~。もうすぐ上がれる?」 「梓…。梓こそ、運転お疲れさま。ゴメン…あと少しだから、待ってて。」 「了解。」 梓はそう言うと、笑顔で雑誌の方に移動し、ファッション誌をパラパラとめくり始めた。 あとは、タバコの補充をすれば時間かな?…と、補充を始めると、 「その、14番を下さい。」 「はい、14番ですね…。あっ!」 タバコを手に振り返ると、大学の先輩、田川さんが、レジ前に立っていた。 「こんばんは、安部さん。」 「こんばんは…。」 「あっ!14番ですよね?480円です。」 「あぁ…うん。じゃあ、500円で…。」 わたしはお釣りを手渡した。
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