空白の時間 ~華澄side~

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「……。」 田川さん、帰る気配無し。 「あの……。」 「あぁ…ゴメン。安部さん上がるの?車だし、送ろうか?」 「大丈夫です。今日は友達がお泊まりで、迎えに来てくれてるので…。」 すかさず、梓がこちらに。 「小林梓です。失礼ですが……」 「僕は、安部さんと同じ大学の田川です。はじめまして。」 「はじめ…まして…。」 梓が途端にオドオド…。 それも無理はない。 田川さん、背が高くて爽やか系のイケメンだもん。 「お友達と一緒なら安心だね。じゃあ、僕はこれで。小林さんも、また…。」 キラキラ笑顔で手を挙げ、田川さんはお店をあとにした。 わたしは、残りのタバコを補充し終えると、バイトを終えた。 一気に疲れが押し寄せた。
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