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慌てて女が、大量の水を桶に注ぎこむ。
今度は身体も意識も凍り付いた。思考停止である。
口だけがガタガタ震えた。
『えっ、今度は何?!のぼせには、冷やせって聞いたよ?!』
そう言って口をガタガタさせてる俺を抱き上げ、慌てて自分用のバスタブの方に入った女。
取り合えず助かったと息を吐いた俺。
そんな俺を見て心底申し訳ない顔でこう言った女。
『ごめん、ごめん。赤ちゃんを育てた事ないから、要領が分かんなくってさ、、、』
「ブゥ、、、(本当に勘弁してくれ、、、)」
やっと、普通に湯船に浸かる事が出来た。そして、体を捻って対面で抱っこされるのを拒否した。
2人して無言で湯船に浸かる。
「・・・。」
『・・・。』
此処数時間で、大変疲れた俺はまた油断していた。
突然、女は俺をひょいっと抱きあげた。
突然の事に吃驚したが、その持ち方で向きを変えられると分かって、まん丸に開き切った目をすぐに瞑る。
すると、目を瞑った俺の口に薄い肉と独特のぽっちりが当たる。
『・・・。』
「・・・。」
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