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もうこうなったら、魔術省のホープであるメリッサに頼むしかない。
魔術がすこぶるでき、尚且つ赤ちゃんの世話をしててもおかしくない23歳の女。そして、この事件を深く知る女。
現国王の姪っ子の醜態を知られない為にも、トップは一部の人間だけで処理し解決したいのだ。
『私にこれ以上仕事を増やさないで下さい!』
「君の今持ってる仕事はお前の上司に言って他に割り振る!」
『割り振っても、仕事量は変わらないじゃないですか、、、。逆に私は24時間勤務になります!子育てを見くびらないで下さい!』
子育てをやった事のない女が、さも実体験したかのように言い切った。
多分、これは誰かの受け売りだろう。
平行線のまま終わるかなと思ってたら、大御所の鶴の一声で弁の立つ女も口の動かない石像になった。
「我が姪の件では、魔術省・騎士団には迷惑をかけた。メリッサ・コンティ、貴殿には悪いがハチェット・ヘストンの件、任せた」
『~~~、、、、、』
そしてそのまま声も出せないまま・・・・・粉砕した。
粉砕したメリッサを塵取りで回収したのは俺だ。
この日から、メリッサ・コンティとハチェット・ヘストンは親子(暫定)となった。
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