44人が本棚に入れています
本棚に追加
/160ページ
〖その4-おもて〗犬の主導権を持った馬。
翌日―――。
明け方近くまでガチ公の解術をやっていた私は寝不足だ。
『ふぁぁぁ~~、、、』
そんな私を文句タレな口で見てる職場の先輩達。
私がやっていた仕事を先輩達に返却した事と、補佐になったマイルズの仕事も粗方割り振られたせいで、自分達の仕事量が増えたという不服があるのだろう。
だが、それがオズボーン長官直々の命令なので何も言えない。
そんな自由行動の私に、騎士団を動かせるという特権も与えられた。
勿論、この特権はワイラー団長から頂いた。だから動かせるのはそのワイラー団長所属の第二騎士団だけ。
その特権を頂いた時にこう言った私。
『何か、面倒臭そうで要らない』
ワイラー団長の逞しい眉毛が情けないぐらい下がる。
横に居たマイルズが居たたまれなさそうにこう言った。
「///お前……喜べないにしても、もうちょっと気を使えよ、、、」
最初のコメントを投稿しよう!