夢幻の街の喫茶店

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「いらっしゃい、奥の席あいてるよ」 なんて素敵な笑顔の店員さんだろう。 店員さんの気さくさに心がホクホクとして、こちらも笑顔をぽろんぽろん零しつつ注文した。 「マジか、ありがとうございます!んあっ、アイスコーヒーひとつぅ! 」 「ふふ、はいよ」 奥の席はとても見晴らしが良かった。 駅舎の奥にそびえる緑豊かな山々、駅舎へと伸びる石畳のちょっと可愛い橋。 滑り込んでくる電車の鼻先を川が撫でて石畳の下へと過ぎていく。 窓際に揺れる花と、隣のかめに水浴びに降りてくる鳥たち。
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