夢幻の街の喫茶店

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あの橋が人通りを見渡させてくれて、駅前の喧騒とも隔ててくれているおかげで、街も自然も一緒くたにしてゆっくりと眺めることができるのだ。 僕はこの席がお気に入りだった。 「お待ちどーさま、アイスコーヒーです」 川の上を渡る電車を目で追っていると、店員さんの声とコーヒーの香りが意識をテーブルに戻させた。 ーコトリ
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