夢幻の街の喫茶店

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なんせ僕はこんな人混みの場所に住んだことがない。海外に行ったこともないから、異国情緒てんこ盛りなこの街を僕の記憶が創造できるはずもない。 つまり……… 「んー。ここ、誰の夢なんだろー」 考えに耽っている間に少しずつ少しずつ燃えて、指の間でチリチリと背丈を伸ばし続けていた灰が、自重に耐えかねて落ちた。 「ぅあっち゛ぃ!!!」 ―ポトリ
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