都市伝説 KUCHISAKE

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 すっかり遅くなってしまった。昭雄は職員室に一人残って生徒に頼まれた学祭の準備をしていた。  窓の外には薄く雲がかかった月がぼんやりと光っていて、風でカーテンがユラユラと揺れていた。  準備が一段落したところで昭雄はパソコンを閉じて帰る準備を始めた。他の先生方もほどんど帰ってしまって職員室はシーンと静まり返っていた。  昭雄は一人薄暗い廊下を職員玄関に向かった。
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