都市伝説 KUCHISAKE

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 ちょうどトイレの前を通りかかった時だった。 バタン!  トイレの個室のドアが閉まった様な音がした。こんな夜に何だろう。 「誰か居るのか?」  返事は無い。昭雄は不思議に思ったがそのまま通り過ぎて帰ろうとした。ところが歩き始めた瞬間、中から女生徒の声が聞こえた様な気がした。昭雄はゾッとした。 「オイ!誰か居るのか?」  やはり返事は無い。昭雄は気味が悪かったので帰ろうかとも思ったが、もし、誰かが残っていたら大変だ。しかも返事が無いということは最悪気を失っているなんてことも考えられる。
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