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サヨナラよりもありがとうを
きっともっとずっと
続くって思っていたし
そう信じていたい何かもあった
どちらが悪い
そんなことは言いたくないし
考えたくない
やっぱり私には
力量不足だったんだ
そんなはかない思いと
支えてくれた
支えてあげた
支え合った
それだけは変わらない
私たちの足りなかったところを
補完しようとがんばったね
きっともっとずっと
これからはひとりひとりで
歩かないといけないね
感謝の気持と
離れていく寂しさ
倒置法に似たサヨナラの
いつかまた交わった道先で
笑いあえたらいいね
ひとは変われるから
ここにあるのは
サヨナラじゃなくて
ありがとうのぬくもりひとつ
ひょいっと摘める
甘くない角砂糖
あなたに私に
いつの日にか
飲み干せるような
気の抜けたラムネ味の
思い出の黒錆びた
ほのかに香る
茫洋としているけれど
これがいまの
いまの私には精一杯
でも落とす前につかまえた
だから言うね
サヨナラよりもさ
ありがとうをそっとね
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