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「なんの音?」
下校途中のコンビニでクラスメートと行き会った。
熱さに耐え兼ねて手にしたスカッシュをレジに運んでお気に入りの小銭入れのフタをパチンと閉める。
コンビニ裏の堤防に
腰掛けて海風に額を晒した。
クラスメートが遅れてあたしの隣に腰を降ろしてアイスコーヒーらしき液体をあおった。
あたしは買ったばかりのレモンスカッシュをストローで啜る。
「何の音?」
尋ねるクラスメートの見つめるあたしのカップの表面で炭酸の泡が踊っていた。
「なんだ、炭酸の音かあ」
陽気に笑顔を浮かべる彼にあたしは心の中で反論する。
(違うよ。君が近いからあたしのハートが弾けてるだけ!)
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