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「……じゃあ、いくぞ」
「……うん」
「……本当にいいんだな?」
「……うん、覚悟は出来ているから――いつでも来ていいよ?」
頬をほんのりと赤らめ、息を少し荒げながら彼女が覚悟を決めたように頷く。
なんか、誤解されそうな光景だが、ただ俺は十連ガチャを引くだけだ。
それ以外のことは何もしていない。
十連ガチャを引くというボタンを親指でタップする。
すぐにロード画面になり、読み込みが始まった。
「……これはワンチャン、あるかも」
彼女も写経の手を止めて、ロード中の画面を横から覗き込んでくる。
距離が思った以上に近くて、少しドキッとした。
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