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脱出
「ねえ、リュウヤ。」
一人の女性が頭を抱えているリュウヤに声をかける
「貴方に会わせたい人がいるから少し散歩にいかない?」
「真帆か、出してくれるならね。監視されてるから外に出れない....どこから入ったんだ?」
反発するからかシオンの部下の目が厳しい
監視カメラ、盗聴ぐらいなら自由にそうさして壊してしまのでこの小さな部屋以外は監視がついている。
「ネプチューン王のお使いでもこなせないような魔術が存在するのよ。見つかったら私はシオンに液体漬けにされるわよ。忘れた?モルモットにされた女性と共に私が消えた事件?」
「そんなことがあったのか。君はあのカプセルを埋め込まれなかったのかい?」
「あれね、ある人が事件起こす前にはずしてくれたのよ。その人は消えたらしいけど。」
それはリュウヤも知っている。
組織に反発していたリュウヤと中の良かったジェイドと言う技術者が姿を消したと騒ぎになり今の部屋にうつされたのだ。
シオンが使う手口としてはまだ甘い監視だ
ひどいと冷凍されて知らないうちに心臓やら取られるはめになる
「ここには魔術の結界はないわね?」
「真帆、散歩といわずにここを抜けたい。カプセルははひっこぬく。」
「むちゃはダメてやったわね。」
注射器はちらとみていう。
「あったら確実に俺は君を殺しているよ。」
「それはない、あなたは操られることはない。」
「なぜそれを?」
「私もそうだから。貴方と私はある場所から連れてこられた子供それは共通なの。」
詳しく聞く前にリュウヤはカプセルを引き抜いて床に捨てた
「ちょっとムチャはだめ。」
真帆が慌てて懐から塗り薬をだす
「こうすれば問題な....」
「辞めなさい、こうしとけば痕は残るけど血は止まるから。」
傷の上に火傷を作りそうなリュウヤをしかりつけた
「さすがに動きだしたはいそいで!」
手をひかれるままに部屋の通気こうの中に入るとドアが開く音がした
「まずいわね。」
真帆が何かをなげると激しい音と共に通路の入り口が破壊される
よつんばでいかなかればならなかったり這わなければならなかったりとかなり狭い通路だ
「もうほんとに後戻り出来ないから覚悟してね。仲間が破壊しているはずだからもう通路はそうね下水に流されて臭い思いするしかないわね。」
「それはいくらなんでも嫌だ。」
逃げ出したいくらい参ってはいたがさすがに下水道を通るのは嫌だった。
臭いとかの問題ではなく流している物と流れるのはさすがにためらう
「ヤッパリここは手薄ね。」
やっと建てる場所にでて
決戦になるかと懐の工具を握りしめたがそこには誰もいなかった
「これは?」
「異世界人が昔、作ったコンピューターらさしいけど今はゴミね。」
巨大な棚のような物が立ち並ぶ空間は闇だ
真帆が灯す光がだけがまわりを照らしている
「誰かいる。なんだゲンジかおどかさないでよ。」
腰に差しているのは真帆が持っているのと同じランプだ
黒い布を巻いているので良くみえないが恐らく男だ
「上が騒がしい。このまま下がってから例の場所にいけ。マウが婆さまのとこにたどりついていれば扉は空いているはず。空いてなければ後ろの殿方はそこに残してお前だけで上がってこい。気をつけろ心臓部の人間は下手すれば魔術師がおうかのせいがある。」
くぐもった声でそれだけ伝えると彼は消えた
「下がるということは潜水艦ね。」
真帆がつぶやきながらペースをあげる。
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