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「あなたが転校生の南雲桃李(ナグモ トウリ)さんですね」
学園から副会長の出雲が笑顔で転校生、桃李を迎えていた。
「あ、おう!じゃない、そうです!」
根暗っぽい見た目ではあるが、声は大きくハキハキとしていた。
「私は副会長の柊出雲です。よろしくお願いします」
そう笑いかけると、桃李は首を傾げて、
「無理して笑っているのか?」
「!!」
出雲は目を大きく見開いた。そして、そのあと嬉しそうに笑った。
「そんなこと言われたの、あなたが初めてですよ。
気に入りました。私のことは出雲って呼んでください」
そう言うと、そのまま桃李の口にそっと口づけをした。
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