王道転校生、現る!!

4/8
前へ
/347ページ
次へ
   「あなたが転校生の南雲桃李(ナグモ トウリ)さんですね」  学園から副会長の出雲が笑顔で転校生、桃李を迎えていた。  「あ、おう!じゃない、そうです!」  根暗っぽい見た目ではあるが、声は大きくハキハキとしていた。  「私は副会長の柊出雲です。よろしくお願いします」  そう笑いかけると、桃李は首を傾げて、  「無理して笑っているのか?」  「!!」  出雲は目を大きく見開いた。そして、そのあと嬉しそうに笑った。  「そんなこと言われたの、あなたが初めてですよ。  気に入りました。私のことは出雲って呼んでください」  そう言うと、そのまま桃李の口にそっと口づけをした。  
/347ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1235人が本棚に入れています
本棚に追加