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僕は白崎学園を設立した。
「ねぇ、剣」
立派な門を見ながら、僕は剣にこんなお願いをした。
「君に守護神をやってもらいたい」
「守護神?」
「うん。生徒たちを守る人になってほしいんだ。もちろん、表立って活動するのではなく裏でみんなを護る。そんな仕事」
剣は「いいぞ」と即答した。
即答するとは思わなかったので、僕は思わず目を見開いた。
「あ?断って欲しかった?」
「いや!そんなことないけど、即答するとは思わなかった」
「友達だからな」
剣の口からその言葉が聞けるとは。
嬉しくなり、泣きそうになった。
「…うん、ありがとう」
鬼島剣は白崎学園を守る初代守護神となったのだ。
それからの日々は忙しくて。
僕は会社の経営も学びながら、学園の理事長として運営していた。
叶も教師として教壇に立っている。
剣は伊集院家の執事をやりながら、守護神としての務めを果たしてくれていた。
全てが順調だったんだ。
僕は剣と一緒に学園を創ることができて、嬉しかった。いつまでもこの幸せが続くと思っていた。
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