ダーク~本章~

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巡に拘束された雷斗はダークの不気味な微笑みを思い出す。 「さて、お前にはいろいろ話してもらう」 「断る」 「なっ!!」 そう言い、雷斗はなんと自分の舌を噛みちぎり、ーーーーそのまま絶命した。 何も話せなくなった雷斗に、巡は空を仰いだ。 やられた。 ダークへの忠誠心をなめていた。 ダークのことを話すくらいなら、死ぬと決めていたのだろう。ある種の洗脳かもしれないな。 「…ごほっ」 咳をすると血が手のひらにべったりとはりついている。 「さすがに銃を避けるのは堪える」 そんな呟きは倉庫の暗闇の向こうへと消えていったーーー。
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