それぞれの想いが交錯する文化祭

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生徒会にて 出雲が「各クラスの出し物、決まりました」と書類を皆に配布していく。 「綾瀬くんのクラスでは、劇をやるようですよ」 出雲の言葉に反応する隆明。興味なさげな態度をとりながら、巡のクラスの書類に目をやる。 ー眠れる森の美女の城ー …ほう。 割としっかりな劇をやるらしい。 ー美女役ー 藤堂巽 あぁ、あのうるさいやつか。 (会長、ひどい。by巽) そこで、隆明は信じがたい文を目の当たりにする。 ー王子役ー 綾瀬巡 ガタガタと机から立ち上がる隆明を見る生徒会一同。 「あー!巡くん、王子役じゃん」 佑がケラケラ笑っている。 「ハマり役だと思いますけどね」と健太郎は文化祭に必要な道具や用品などのチェックをしながら言った。 「自分以外の王子役をやるのが気に入らないんですね」という出雲の言葉に過剰な反応を見せる隆明。 「…俺は何も言ってないぞ」 「顔に書いてあるんです」
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