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「そうだね」
想定外の人が現れる。
「なら、僕も協力しようかな」
颯太であった。
「理事長!」
千は深く頭を下げた。めったに姿を見せない理事長に動揺しているのだ。
「僕の権力を使っていいよ。白崎家のボディガード、伊集院家のボディガード、何人か呼ぶね」
「そんな。あなたが手煩うことは…」
「僕は白崎学園の理事長だよ?」
颯太の雰囲気が少し険しくなった。
「僕にはこの学園を守る義務がある。だから、僕は何でもやるし、風紀委員会に手を貸すよ」
颯太様。
潤はそう言いかけてしまうのをなんとか堪えた。
「理事長の仰るとおりです」
千は颯太の言葉に甘えることにしたのだった。
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