序章 運命の夜

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親友でいられるか。 小太郎から投げかけられた質問に、大亜はすぐに答えることができなかった。 「ダイヤ…ゴメンな…この姿、お前にだけは見せたくなかった」 怖がられる、化け物と見られる。もう、親友どころか友ですらいられなくなると思ったから。 「…悲しいな」 その時。 「いたぞー!こっちだ!」 2人組の男が妖狐に近づく。1人は大柄な男で、もう1人は背の高い細身の男だ。 「おお!?九尾の狐とはなかなかのレア物じゃねぇか、なあ相棒?」 「こいつを仕留めれば高くつきそうだな!はは、ついてやがる」 「…来やがったか」 「小太郎…?この人たちは…」 「妖怪狩りにくる奴らってところさ。要するにまあ俺を殺しに来たわけだ」 「殺…し…!?」 そうか、小太郎は彼らの気配を察知したからあんなに急いでいたのか。
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