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「ダイヤ、どいててくれ。お前はここにいるべきでは無い存在だ。こいつらの目的は俺なんだから」
「な…小太郎!?殺されかけてるんだぞ!」
「こんなヤツらには何度も会ってるし、その度に切り抜けてる。心配すんな」
「心配すんなって…それじゃまるで!」
「俺は妖怪でお前は人間。それだけだ」
突き放すように小太郎は言い放つ。
「何も見なかったと思って帰れ。それがお前のためなんだ」
小太郎はそう言い放ち、妖怪狩りの男たちの方へ歩き出す。
「妖怪が何で人間と一緒にいるんだぁ?しかもお前ら仲良さそうじゃねぇか」
大柄な男が笑う。
「まあ、その狐に化かされてたんだろうさ。妖狐は騙すのが得意で卑劣な獣と聞く」
細身の男が解説を加えると、後方にいる大亜に目をやる。
「そこの人間クン、正気に戻ったんならさっさとどっかいった方がいいよ。今からその薄汚い狐を駆除するんだ。邪魔になる」
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