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「最優秀プリンセスは……」
会場にドラムロール、一気に緊張感が高まる。
「エントリーナンバー、1327番、大橋杏梨さん‼」
スポットライトが、ひとりの少女を照らし出した。
カランコロンカラン……
店のドアの開く音で目が覚めた。
「いらっしゃ……あっ……」
「まだ、いいですか?」
「どうぞ……、ちょうどあんたの夢を見てたの」
「ええ、どんな?」
「ふっ、聞かないでよ。何飲む?」
気だるげに杏梨は聞いた。
男は「水割りを」と答えた。
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