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(いくつでも、子ども…)
私はその言葉に引っ掛かりました。
頭のなかにメモを残します。
・”妖精”が幼女ではない可能性がある。肉体的にも、精神的にも。
・航さんは”退行”願望を持っている。
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「僕にはすべてのものが敵に見えるようになったんだ」
航さんは呟きます。
私はうなずきます。
「でも、ほんらい人間はすべてのものを敵と見る本能が備わっているらしいのですよ。知らない人間を”敵”と見てはいけないことが、人間にとっては多大なストレスらしいですから。航さんが、すべて敵に見るのは正しいのですよ」
「敵と見てはいけないことがストレス?」
航さんが訊きます。
「よく分からない相手でも、”嫌ってはいけない”し、”仲良くしなくてはいけない”と思いますよね、その考え方は、人間にとってたいへんなストレスなんだそうです」
「そっか。じゃあ少し安心した。誰彼みんな”敵”だなんて思う自分が間違っていると思っていたから」
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