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6
それから半年後、俺の占いが当たると、とうとう生放送のお昼のテレビに呼ばれるようになった。
そう、待ちに待っていた。この時を――。
未来が倒れて以来、俺は占いの勉強をした。
今までは未来が過去を言い当ててくれたから、信憑性があったが、急に過去の話が無くなると、急に俺の予言は薄っぺらくなると感じたからだ。
そして、俺は過去を探りながらも言い当て、予言もしっかりとする。
それを一通り終えた後、番組終了までの1分、コメントを求められた。
その時、俺は必死に叫んだ。
「俺の相方をしてくれてた未来って女の子が、俺の予言じゃ、後半年で死んじゃうんです! 誰か、お願いだから未来を救ってやって下さい!!」
俺の言葉の半分くらいは、生放送と言う縛られた枠の中からはみ出てしまい、俺の必死の言葉は、全国の人には届かずじまいで終わってしまった。
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