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呼吸をすると、心臓とか肺とか。
生命維持装置的器官がひどく痛んだ。
肺胞ひとつひとつに、パチンコ球が詰め込まれたみたいに、息苦しく、吐いたはずの息は重さを含んで、足元に転がり落ちた。
なんていうんだ? 自律神経とか?
恐らくそんな名前の部分が壊れているのかもしれない。病んでる。笑える。
この俺が、とか。
考えるのも面倒だし、ベッドから体を起こした。カーテンを開けると、まだ明けきらない暗い空に星が散らばっている。
こんな朝、いや夜? を迎えるのはいつものことだった。
しばらくぼおっとして、着替えて、顔を洗って、そして思うわけだ。
あぁ、また無意味な一日が始まる、って。
さっさと地球の自転でも止まればいいのに。
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