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「ハッ、そんな俗物的な言葉で我を表そうとは、流石低俗な人間だな――」
肯定したも同然の言葉に、紬の身体はぞくぞくと震える。
急に力が抜けたせいで、彼女の腰がかくんと落ちた。
「ああああ!!!?」
男は叫び声を上げる。先端が中に埋まったようだ。
「……っは……ふぅ……っ、結構、痛い、なっ……」
苦痛に顔を歪めた紬の太腿は、フルフルと震えている。
「ハァッ、ハァッ、なっ、なんて事を…………ん? お前、っう、痛いと、言ったか?」
「アンタと同じで、初めて、だからねっ……」
「な、なんだと……っ?! では尚更だ! 人間はそういう物を大事にするのだろう?! 今すぐ止めるんだ!!」
人外の発した何とも真面目な言葉にクスリと笑い、紬は更に腰を落として行く。
男は必死に抵抗するも、初めての快感も手伝ってか全く力が入っていない。
「別に……機会が無かっただけで、大事に取って、おいた訳じゃないし……」
「うっ……く……はぁ……っ」
男が抵抗出来ない原因は、快感だけでは無さそうだ。
口だけは達者だが、一体どれだけ食べていなかったのか、身体がかなり衰弱しているようである。
頬は上気しているのに、相変わらず額は青いままだ。
益々止める訳にはいかないと紬は思った。
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