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とても素敵な男性であるのに、一度お断りしたというのは、どういうことですか?
「その指輪にとても大きな紫の宝石がついていて、なにか、呪術で使うようなものなのかな?という印象を受けたんです。それに加えて、『この指輪は、ぼくの通う占い師が、特別に作ってくれたもので、300万円した。これをつけると幸せになれる。それに、』そういって、今度はポケットからブレスレットを取り出して、『これもつけると、さらにしあわせになれる。これは、100万円』といったんです。私、その言葉に驚いてしまって、声が出せませんでした。そうしたら、『今日、7月24日は、ぼくが通う占い師の誕生日なんだ。美由紀さんのことを相談したら、プロポーズは絶対今日するべきだ、ってアドバイスをくれて。それに美由紀さんは、かに座のO型。ぼくが通う占い師が、ぼくと一番相性がいいとお墨付きをくれた条件とぴったり一致する。だから、ぼくは美由紀さんと結婚したい。美由紀さん。ぼくと結婚してください』そう言ったんです」
なるほど、それは少し、独特ですね。
「よくよくケーキを見ると、誰か知らない人の名前が書いてあったんです。それが占い師の方の名前なのかなと思ったら、なんだか急に怖くなってきて、お断りをしました」
なるほど。そこから復縁に至るまでの経緯は。
「怖くなって、家に帰ったんですが、改めて考えると、ぽんと400万円出せる財力は捨てがたいなあと思いまして、もう一度交際を申し込みました」
なるほど。それが、美由紀さんが彼をを選んだ理由ですか?
「ええ、やはり男は金の部分が大きいですし、仕事熱心でイケメンなので、落ち着いて考えれば、抵抗はありません。それに占いといっても、ああ、その人の信仰宗教、くらいの認識です。財布は私が握っているので、下手な買い物はできないようにしました。むしろ今は、私のことを推してくれた占い師さんに感謝しています」
しあわせな生活が送れているのですね。
「そうですね。たまに集まりがあるから、家に帰ってこないときもあるので、それもいいです。旦那元気で留守がいいとは、まさにこのことです」
いやあ、貴重なお話を聞かせていただきました。美由紀さん、ありがとうございました。
「ありがとうございました」
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